いけくん版 第一回
2012/7/9発行
みなさん、架空鉄道には様々なものがあります。車両重視のもの、サイト重視のもの、ダイヤを細かく設定しているもの・・・。どんな架鉄でも設定というものがあります。しかし、その中には設定があまりにも現実的でないものもあります。
あくまでも架空鉄道は趣味なのでどのような設定にしようが自由だと思いますが、私はリアルさを追求しています。そこで今回私は、皆さんの制作中、または既に作った架空鉄道の設定をよりリアルにしていくためのヒントや、使える素材を紹介していきたいと思います。
第一回は、架空鉄道の歴史についてです。
みなさん、架空鉄道の深みを出す歴史ですが、曖昧なものにしていませんか?
たとえば、1950年に設立。とだけ書いてあったりすると、私みたいにリアルを求める人はあらら・・・。となってしまいます。やはり歴史がないとどうしても思いつきのような感じがしてしまうのです。
しかし、歴史を考えろと言っても戦時中にがんがん複々線化していてはかえって不自然です。でも、そんなこと言われたって、どうすればいいんだ!となりますよね。そこで、歴史を作るうえでいくつか使えるできごとを時系列順にのせておきます。
・その地域に省線(のちに国有化された私鉄線も含む)が建設された時期
これは、架鉄を通そうと思ってる町に駅がなかったから設立された、などの設定に便利です。
・1920年代 阪神急行電鉄開業
阪急は既存の市街地を通らず、国鉄に喧嘩をしかけました。スピード重視の架鉄の設立時期はこのあたりにすると自然になります。
・1940年前後 戦時統制
戦時統制により近くの会社と合併したという設定にすると、現実ではありえないほど大規模な架鉄でもそうなった経緯を作ることができます。
・1960年代 高度経済成長
複々線化するならこの時期でしょう。輸送力がひっ迫したという魔法の呪文を使えば新線建設、複々線化、車両大量新造、なんでもアリです(笑)
・1970年代 スト権スト
国鉄と並行している路線では、国鉄が大混乱していたこの時代に客が流れたという設定でさらなる投資ができます。
・1980年代 バブル経済
この時代に作ればどんな豪華な車両でも許されるでしょう。
以上、架鉄の歴史づくりで使えそうな出来事をまとめてみました。歴史に悩んでいる方、是非この出来事を使ってみてはいかがでしょうか。
京羽電鉄 いけくん
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