亀電で、亀岡小旅行に行こう。


湯之花温泉

湯之花温泉とは?

亀電と切っても切れない関係にある温泉地、それが湯之花温泉です。
泉質は放射能線(天然ラジウム温泉)で、泉温は43℃となっています。
山や丘に囲まれ、温泉街には江戸時代に建てられた旅館等が数多く残り、情緒あるものとなっています。
ジョン・レ○ンが訪れたことでも有名です。
その歴史は古く、昔から皇族・貴族や戦国武将らに愛され、江戸時代の温泉番付では関脇に格付けされていました。
その特徴は何と言っても後述の併用軌道でしょう。

温泉の路面電車、亀電

亀電と湯之花温泉の関係は非常に密接なものとなっています。
駅名の通り、湯之花温泉の最寄り駅は亀電の湯之花温泉駅および湯之花温泉口駅です。湯之花温泉駅は温泉街のど真ん中にあり、駅も温泉街の施設の一部と化しています。
亀電は湯之花温泉街に直接アクセスする唯一の公共交通であり、また温泉街を走る区間は併用軌道となっており、亀電も湯之花温泉もそれを『温泉街の路面電車』として売りにしています。
かつて亀電が赤字となったときには、湯之花温泉の旅館組合の一部では「バスの妨げとなっている併用軌道を廃止してはどうか」との話がもちあがったこともありましたが、あえて湯之花温泉の旅館組合は廃止に反対し逆に寄付金を出していました。
これはもともと湯之花温泉口~湯之花温泉駅間は湯之花温泉側の要望で出来た路線であったことや、亀電によって明治維新後の不況が解消された過去、併用軌道が無くなるとバスや自動車が多数乗り入れ慌ただしく、雰囲気が崩されるといった意見があったためです。
その後、温泉ブームやノスタルジーブームが到来すると、『温泉街の路面電車』は様々なメディアに取り上げられ、風情ある温泉街とどこか懐かしさを感じる路面電車という組み合わせは大人気となり、亀電・湯之花温泉に利益をもたらしました。
最近では、なぜか旅館組合に亀電が参加していたり、亀電と湯之花温泉のタイアップ乗車券が発売されたりと、亀電と湯之花温泉の関係はさらに深いものとなっています。